私が色々思った話。

好きなもの追っかけたりして思った話とか。

好きな時に好きなだけ好きと伝えるべきだと思う話。

 

とても好きなバンドがいました。

 

路上でやっていた時に偶然知って、そのあと色々な偶然が重なってライブに行くようになって。

当時私が住んでいた愛知県ではまだファンが少なかったこともあり、数回でメンバーにも覚えてもらったりもして、勝手ながら「仲良し」と思わせてもらっていました。

 

そのバンドは関西方面が主な活動地域だったのですが、ライブで愛知県に来ることがあればすぐに取り置きしてもらって、一緒にハマっていた母と姉と参加しました。

しばらくするとメジャーデビューを果たし、「売れてほしいね!」と応援をしていました。

 

TVアニメのOPテーマに抜擢されたり、TV番組のEDテーマになったり。

少なからずレーベルには推されていたと思うのですが、正直あまり売れませんでした。

それでも素敵な音楽をやっていたので、家族で応援を続けていたのですが

私が就職して東京に引っ越したこともあり、少しずつ、ライブに行くことが減っていきました。

 

そして突然

ワンマンライブをもっての解散が発表されました。

解散にあたって、メンバーからコメントが発表されていたのですが

・環境をガラっと変えてみたい。

・メンバーとの歯車が少しずつ合わなくなった。

・自分のもう一つの夢を諦めたくない。

そんなようなコメントがかかれていました。

メンバーそれぞれが綴った言葉を読んで、「これは決まってしまったことなのだ。」と涙が止まりませんでした。

 

そしてそのコメントの中に

 

「僕らは全くと言っていいほど売れませんでしたし結果も残せなかった」

 

という一文がありました。

 

確かに。確かになんですよね。

ライブで対バンのファンの方がCD買って帰ってくれることも多かったし、

友達にオススメして聞いてもらったらみんないいといってくれたんですけど

ライブには来なかった。

そして私自身も、ライブにあまり行かなくなっていた。

いつでも会える、聴ける。そんな感覚がどこかにあった。ように思います。

 

ワンマンライブは平日に関西で開催されたのですが、社長に頼んで休みを貰い参加しました。

ライブは超満員。とても楽しくて、最高でした。

 

ライブのMCだったか、そのあとどこかでだったか。

いつ話したかは覚えていないのですが

「売れなかった」「こういう時にしか来てくれなかった」

そういった話をしていました。

それも確かに。と思いました。

 

「こういう時にしか来てくれない」人がたくさん居たから、売れなかった、と。

「いつも来てくれている」がたくさん居たら解散にはならなかったのかもしれない、と。

 

どんなことにも言えると思うんですけど

いつでも会えるとか、そんな保証はない。

それこそ急に解散してしまうかもしれないし、突然事故にあって会えなくなってしまうかもしれない。

 

この時私はとても後悔をしました。

もっとたくさんライブに行けていたら、もっとコメントしていたら。

踏みとどまるきっかけになったかもしれないのに。と。

音楽は残るので、今でもそのバンドの曲を聴くことはできます。

でも新しい曲は聴くことができないんです。

メンバーの中には新たに音楽をやっていて応援したいのですが

あのバンドが好きだったのであまり聴きたい気持ちになれていないのが本音です。

 

それ以来、

好きなものに対して、好きだと伝えることを積極的にするようになりました。

 

そして私の最近のポリシーが

目に見えるオタクになる。

というものになりました。

 

これは、「認知されて覚えてもらう!」とか「推しに見られて恥ずかしくないように!」

ということではなくて

 

推し及び関係者に「ファン」がついていることを確信してもらいたい。ということ。

 

正直自分一人のファンがどうこうしようが変わりはないかもしれません。が。

「ここにいる人は俺のこと知ってんのかな」って不安になるような時に

「少なくともあいつは俺のファンだ」って人が居たらまだマシなんじゃないかなと思うのです。

心が折れそうな事態が起きた時に、少なくとも味方として数えられる要員になれるのではないかと。

 

そしてそれは、 SNSの「応援してます!」よりも

直筆の手紙だとか、イベントに参加するだとか

そういった「手間」がかかる応援の方が確実に強く味方になると思うのです。

 

たとえ私が全力で応援していようとも、売れることがなく解散や引退になってしまう可能性も大いにあります。

売れたとしても、突然居なくなってしまう可能性も大いにあります。

 

でも、解散や引退を考えている時に、少しひっかかって。

考え直してくれる確率は上がるんじゃないかなと。

 

だから私は

好きな時に好きなだけ好きと伝えるべきだ

を提唱したい。

 

もし何かが終わってしまった時に、

「ああすればよかった」の後悔がないように。

 

大好きだったのに「好かれなかった、売れなかった」って言われるの、相当悲しいです。

大好きな気持ちが届ききってなかったのかなと悔しくもなりました。

 

最近のニュースとかもみてると

本当に急に何が起こるかわかんないし、もし応援しているものとかに会えたりみれたりするイベントがあったりする場合は

行きたいけどちょっと迷ってる。頑張れば行けなくもない。

ってくらいなら行った方が幸せなんじゃないかと思います。

行きたい!っていうだけよりは実際行った方が楽しいと思うよって話です。

お金とか時間とか色々壁はあるのでしょうがない部分もあるので、やりくりできる範囲の話で。

一回調べてみたら思ったよりハードル低かったってこともあるかもしれないですし。

 

それでつまらなかったりしたらそん時はそん時で美味しいご飯食べて寝ましょう。